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◆DDのメヂカラ◆

この大きな眼を通して感じた、いろいろなこと。。  日常生活、台湾、金融、書評など

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書評― 読書について 




読書について 他二篇 (岩波文庫)読書について 他二篇 (岩波文庫)
(1983/07)
ショウペンハウエル

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インターネットがいまやどこでも繋がる時代、

「情報」なんてのはちょっとググるだけで一発で見つかる。

情報の洪水の中で、現代人は考える力を失いつつある。



ショウペンハウエルが1851年に書いたこの本は、

そんな未来を見据えていたかのように、示唆に富んでいる。


たとえば、
「読書とは他人にものを考えてもらうことである。
 一日を多読に費やす勤勉な人間はしだいに自分でものを考える力を失ってゆく。」

表紙にもあるこの一文に、読書家は肝を冷やされるだろう。



ぼくは常々、読書とはコミュニケーションであると考えている。

著者と読者との、二者間のみだ。邪魔する人はいない。


ただし、それはあくまで一方的だ。

著者が伝えたいことが伝わるかは、100%読者にゆだねられている。

読者の理解力や気分によっては、まるで合わないパズルのピースのように、

読者の脳みそには染み入ることはなく、文章はただの文字の羅列と成り果てる。


そしてよしんば著者の意思を汲み取れたとしても、

それはあくまで「他人の考えたこと」である。

それが有用か無用かは議論しない。

ただ、ぼくは、他人の靴で歩き回るのはやっぱり不自由ではないかなとは思う。




そこで、この本に納められている別のエッセイ「思索」である。

「いかに多量にかき集めても、自分で考え抜いた知識でなければその価値は疑問で・・・」

とある。

たいしたことないアイディアだっていい、その人しか思いつかない考えにこそ価値がある、
というのは納得できる。

アップルの標語はこうだ。


think different.


これはトンチがきいている。
(文法的には think differently. が正しい。あえて間違えていることで、強調の効果がある)


また、欧米の人がよく言う言葉が


make a difference.


だ。

「違い」を生み出せるか。

それはすなわち、「価値」を生み出せるか、ということに等しい。
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