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◆DDのメヂカラ◆

この大きな眼を通して感じた、いろいろなこと。。  日常生活、台湾、金融、書評など

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「二十一世紀に生きる君たちへ」 

とりたててブログに書くようなこともないので

なんとなく、自分の好きな文章を書き写してみようと思います。


司馬遼太郎、「十六の話」より

小エッセイ「二十一世紀に生きる君たちへ」



十六の話 (中公文庫)十六の話 (中公文庫)
(1997/01)
司馬 遼太郎

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私は、歴史小説を書いてきた。

もともと歴史が好きなのである。両親を愛するようにして、歴史を愛している。

歴史とはなんでしょう、と聞かれるとき、

「それは、大きな世界です。かつて存在した何億という人生がそこに詰め込まれている世界なのです。」

と答えることにしている。

私には、幸い、この世にたくさんのすばらしい友人がいる。

歴史の中にもいる。そこには、この世では求めがたいほどにすばらしい人たちがいて、私の日常を、はげましたり、なぐさめたりしてくれているのである。

だから、私は少なくとも二千年以上の時間の中を、生きているようなものだと思っている。

この楽しさは ―― もし君たちさえそう望むなら ―― おすそ分けしてあげたいほどである。



******



これが序段です。


司馬遼太郎作品を読んでいて思うことは、

作中人物に対しての愛がすごく伝わってくるということ。


作品の中で、ちょっと寄り道をして、ある人物に関するエピソードを挙げてみたり、

その人その人の性格について司馬さんなりの解釈を加えてみたり、と

(たとえば武市半平太は、剣術や人格などどれも一等だが、観念主義的すぎる嫌いがあった、とか)


史記、というよりは、昔語り、といった雰囲気で進んでいきます。

だからとても暖かい。

あぁほんとに司馬さんは歴史が好きで、文章を書くのが好きで、人間が好きで、たまらないんだろう、と。

それがわかるから、こちらも暖かい気持ちになる。


そういった、司馬さんにとっての歴史観というのを、裏付けてくれる序段だと思います。
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